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「甘いもの(砂糖)」の誘惑1のつづきです。

砂糖や人工甘味料を多く摂取するということは、体の小さい子どもにとって将来に渡り多くの弊害をもたらすようです。(少量でも影響が出ます)全く与えないというのは難しいかもしれませんが、週に1,2回少量とかきちんと決めて上げることが親の役目ではないでしょうか。「子どもが欲しがっているから与える」ではなく「与えてはいけないから与えない」のスタンスに切り替えてみてはいかがでしょうか。
 

引用——————–

『「砂糖脳に必要」という巧妙な宣伝』
砂糖業界が「砂糖は脳に必要」とか「砂糖は筋肉に良い」という宣伝をしているのをよく見かけます。これは半分真実の巧妙な表現です。脳がグルコース(ブドウ糖)を利用しているのは事実であり、これは筋肉の発達にも不可欠です。だから「砂糖は良いですよ」と砂糖会社は言っているわけです。
しかし、いわゆる炭水化物といわれるものは分解をかさねて糖になる「間接糖」ですが、砂糖は直接的に血糖を上げる「直接糖」です。この直接糖はカラダを多くの面で害することがさまざまな医学研究でわかっています。炭水化物の食べ過ぎはもちろん問題ですが、一番の問題は炭水化物ではなく直接糖なのです。だから、食養ではホールフード(自然のまま丸ごと食べること)を勧めているわけです。
直接吸収的な糖であれば、砂糖だけでなく、三温糖であれ黒糖であれてんさい糖であれ同じです。糖が酵素の働きなしにタンパク質または脂質に結合する反応を「糖化」といいますが、人の体でいえば糖による「老化現象」です。糖化の原因は過剰な糖の摂取で、糖化が進むと体内では老化を促進するAGE(糖化最終生成物)が精製され、粥状動脈硬化を助長します。
糖分は脳を動かすための必須成分ではないかと思う人がいるでしょう。それは一面的には間違っていないのですが、それを単純に補充すれば体は甘えてろくな状態になりません。砂糖のような直接糖は細胞を崩壊させやくやすくし、ウイルスや細菌にも感染しやすくなり、アトピーなどアレルギーにもなりやすくなり、いわゆるメタボの主原因となり、ガンにもなりやすくなり、精神的にも人を狂わせます。精神的に人を狂わせるメカニズムを反応性低血糖などで説明しようというのが、分子栄養学に代表される考え方です。
健康でいたいなら、子どもが病気になることを本気で防ぎたいのなら、できるだけ直接的な糖分や甘いものは避けねばならないのです。

『ブドウ糖より外の大きい「果糖」』
現在、食品や飲料の製造に使われている甘味料の55%は、コーンを原料としており、アメリカのカロリー源のナンバーワンは、HFCS(高フルクトース・コーンシロップ)の形態です。日本でもその傾向が強くなってきています。多くの人が体重を落とそうとして便りにしている低脂肪ダイエット食品には往々にしてフルクトースが大量に入っていますが、そうした加工食品では繊維が除去されているため、糖分が吸収されやすく非常に健康に害があるのです。
医学的に述べると、フルクトース代謝の過程で生成された脂肪酸は、肝臓や骨格筋組織の中に蓄積し、インスリン抵抗性とNAJLD(非アルコール性の脂肪肝)の原因となります。インスリン抵抗性は、メタボリックシンドロームや2型糖尿病へと発展していきやすくなります。
果物でも品質改良されて糖度だけが増やされたものを食べるのは考えものです。昔の果物はもっと甘味が少なく、体に良い者が沢山入っていただけでなく、糖度の吸収をゆっくりにしてくれる自然の働きがあったことを忘れてはなりません。

『科学的に無理やり作り出した「異性果糖」』
「異性果糖」は「isomerized sugar」もしくはHFCS(高フルクトース・コーンシロップ)といい、シロップなので「異性化液糖」といわれることのほうが多いです。異性化糖とは科学的に無理矢理作り出したブドウ糖や果糖だと思ってもらえばよいでしょう。
この異性化液糖はたとえば清涼飲料水やスポーツドリンクの中にかなり入っています。スポーツドリンクなどは健康的で体に必要であるかのようにCMしていますが、医学的に考えれば今のスポーツドリンクは、異性化液糖などの含有量が非常に多いうえ、危険な人工甘味料も加えられており、かなり体に悪い飲み物です。熱中症対策でずいぶん宣伝されていましたが、こんなものは飲まず、水を飲んで塩をなめていれば十分なのです。
異性化糖にはもう一つ別の問題があります。現在、HFCSは、その名称のとおり、大半がトウモロコシを原料として製造されていますが、このトウモロコシがほとんど遺伝子組み換え食品なのです。
現在、日本が輸入の多くを占める米国のトウモロコシ作付面積は、遺伝子組み換え品種が85%以上といわれています。このあたりは遺伝子組み換え食品、異性化糖、農薬とセットで考慮しなければなりません。
これらが体に悪いことはわかっているのに、それでも体にいいと嘘や偽りが並べられながら、市販品や加工品にたくさん入れられているのは、その裏にアグリビジネス(農薬関連産業)や食品業界の利益優先主義があるということです。

『カロリーゼロでも肥満を招くアスパムテーム』
アスパムテームのような人工甘味料は、体重を増加させる傾向があります。体重の増減にはカロリー摂取量意外にも要因があります。アスパムテームが体重を増加させる理由の一つは、フェニルアラニンとアスパラギン酸です。この二つのアミノ酸は、アスパムテームの90%を占め、インスリンとレプチンというホルモンの放出を休息に促進することで知られています。これらのホルモンは、満腹感と脂肪の蓄積に複雑に絡んでいて、インスリンとレプチンは、新陳代謝を制御する主要なホルモンでもあります。つまり、砂糖からカロリーを採らなかったとしても、アスパムテームによってインスリンやレプチンの値は上昇し、これは、肥満、糖尿病ほか、今日蔓延している多くの慢性病の要因となります。
多くの人が減量のために人工甘味料を使っているようですが、皮肉なことに、その有効性を慎重に検証したほぼすべての調査において、人工甘味料を使った人は普通の炭酸飲料を飲んだ人より、むしろ体重が増えたという結果が出ています。健康にはちっとも良くないのに、目先の便利さだけを考え、自分の体をこのような化学物質で壊しているんですね。
さらにこのような代替甘味料は大脳辺縁系の報酬回路を刺激するとされ、いわゆる麻薬に近いのです。そこに依存性の罠がしかけられている重要性に気づいて下さい。

『スクラロースはさまざまな食品に浸透中』
アスパムテームの問題が取り上げられるようになり、多くの企業が違う人工甘味料に切り替えなければならない状況に追い込まれる中、最近急激に売り上げを伸ばしている人工甘味料がスクラロースです。スクラロースの分子には塩素がついていて、これだけでも毒性があると推測されるのですが、塩素の分子と炭素の分子をくっつけるとオルガノクロライドと呼ばれます。一般的によく知られるオルガノクロライドは、ダイオキシン、PCB(カネミ油症事件が有名)などです。
スクラロースは砂糖の600倍の甘さがあるといわれています。加熱して138度になると、塩素系ガスを発生します。甘いものにさらに毒を追加した不健康な物質、それがスクラロースなのです。
たとえば、動物実験などで以下のようなことが指摘されています。
成長の遅れ、赤血球の減少、甲状腺の働きの衰え、マグネシウムとリンの欠乏、肝臓・脳の肥大、肝臓細胞異常、卵巣収縮、白内障の可能性が高まる・・・。
もっとも重要なことは、それがアスパムテームであれ、スクラロースであれほかの甘味料であれ、なぜダメであるかその理由を理解出来るかどうかです。さらにいえば、では何を食べればいいのか、ということを勉強するということが大切です。
「100%の安全」を求めるのは無理かもしれませんが、それを日々意識するだけで、健康や精神状態は大きく変化するということを忘れてはなりません。

医者とおかんの「社会毒」研究(あらゆる現代病の原因はアナタにある!) 医師 内海 聡著

引用 終わり————–
 
ウチでは、保育園から帰ってきて、おせんべいなど甘さ控えめのおかしでおやつタイム。ジュースは外食とか特別な時以外は与えません。(長男は外食でも水を好んで飲みます)そして、妻の作る松が丘ごはん。野菜中心に天然出汁のきいたおかずを用意してくれます。肉は全体の10%程度の量です。
チョコやビスケットなどの甘いお菓子は休みの日のおやつタイムのみと決めています。
ですので、子どもたちがぐずったりした時には「特別にぃ~」と言ってこんぺいとう1粒を上げたりしてご機嫌をとります。ですので「特別」という言葉にとても敏感です(笑)

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